IBMメインフレーム・コンテスト2015

2015年12月10日をもって、メインフレーム・コンテスト2015が終了した。
www-06.ibm.com

10月に大学の後期が始まり、掲示板を確認しに行ったときに張り紙を見て知った。
それから申し込みをして、約2か月取り組んだ。

コンテスト通して思ったことをまとめようと思う。

メインフレーム

メインフレーム」。アーキテクチャ系の講義の「コンピュータの歴史」で聴いたことがあるような・・・。
張り紙を見た時に「プログラミングにチャレンジ!」と書いてあったから、参加してみただけで、正直メインフレームが何か良く分からなかった。
学生向けのコンテストであるが、現在の学生はコンピュータ=パソコン世代なので、知っている方が珍しいに違いない。そして、学生でそれを触ったことがある人なぞ、さぞいないだろう。
というわけで、このコンテストでは初めにメインフレームについてのpdfが配られる。
しかし、そこには少しの説明しかないし、コンテストを終えてみても少し分かったような・・・。
メインフレーム - Wikipedia
詳しくはwikipediaを見るのがいい。
ざっと述べると、企業や銀行などで使われるシステムを動かすための基盤のコンピュータ。高額でハイスペックなコンピュータ。

メインフレームコンテスト?

IBMが主催するメインフレーム・コンテストは世界中40ヵ国で開催されている。日本での開催は初めてとのこと。
そういうわけで、問題文が全て英語。これを知ったときは、ビビった。だって、「プログラミングにチャレンジ!」って日本語で書いてあったじゃん。
しかし、そこは仕方ないと割り切り問題を解くことにした。
このコンテストはPart1、Part2(17問)、Part3(16問)から成り立っている。Part1はコンテストの説明くらいで、問題を解くのはPart2から。
問題を解くといっても、このコンテストは一問一問解きながらメインフレームを理解しよう!というスタンスらしく、各問題には、メインフレームに使われている技術や歴史の説明と課題文があり、参加者は説明を基にしながら課題を解くといった具合だ。
Part2よりもPart3の方が難しいとあるが、難易度は変わらない。簡単なのもあれば、難しいのもある。
では実際にどんな問題がでるかというと、これが幅広い。C・C++JavaCobol・Assemblerなどの言語から、SQLJSON・MongoDBなどのDBに関するものから、JCL・Linuxコマンド・Z/OSコマンドから、いろいろと出題される。
CobolやDBなんて、学生は使ったことない。ほとんどの技術が授業で少しやったことがある程度で、やんわりとしか分からない。
このような感じで正直なところ、「コンピュータスキル・コンテスト」という方が正しい気がする。
そして、最後にこれらの知識の集大成として、JavaSQLを使ってプログラムを作成する。

感想

このコンテストは、よく分からない技術について英語の説明文を読んで、問題を解く。客観的に見てすごいと思うし、自分自身よくできたと思う。
大学3年の後期で何か成せねばなと考えていたときだったので、張り紙を見た時に、これで上位に入賞しようと思ったのがきっかけだった。
根気よく初めてみたものの、この問題を解いても意味があるのだろうか?コンテストで入賞して意味あるの?随時そんなことを考えていた。そして、Part2を解き終わってPart3に進むときやめようと思った。しかし、それから10日ほど経ってからPart3を解くことに決めた。中途半端にしたくないなという気持ちと純粋に問題を解くことが楽しかったから。それからは諦めることなく問題を解き進めた。
コンテストを終えて思う事は、良く頑張れたなということ。英語も得意な方ではないが、調べながらでも書いてあることが理解できたし、初めて知る技術についても、経験則を利用してすぐに身に付けることができた。そして、問題の大半がこれまで大学で勉強してきたことで、自分にも力が付いたのだなと実感することができた。これは尊い経験となった。
コンテストの解答には自信があるし、上位入賞は狙っている。アメリカにも行く気でいる。しかし、それ以上にコンテストで得られたものが大きかった。
自分も力が付いてきているし、社会で戦えることが分かった。自分は何者でもないし、力が欲しいと思って、大学で通っているわけだから、力が付いたことが分かったのはとても自信になる。大学からコンピュータについて学び始めたことは遅いことだと思っていた。しかし、それでもたくさん勉強したことで、コンテストでも戦えるくらいになれたし、やってきたことは間違いではなかったようだ。
IBMメインフレーム・コンテスト2015。参加して良かったと思う。



P.S.
このコンテストは普段は触れることがないような技術に触れることができる素晴らしい機会だと思う。社会の基盤となっているものこそ、学生が接する機会が少ない。だからIBMさんにはとても感謝している。これを機に、他のところでもこのようなコンテストや勉強会などを開催して、学生が経験できないような技術に触れることができる機会を設けていただきたい。